ビスコッティを焼くと大きいガラス瓶に入れて置く。娘達が学生の頃は、いつも学校に持って行き、いつの間にかなくなっていた。
作っても作っても、なくなっていたな。
私がビスコッティに出会ったのは、30年前イタリアのトスカーナ地方のシエナに行った時。ビスコッティは、中世にトスカーナ地方で誕生した伝統的な菓子だそうだ。ビスコッティは、イタリア語で「ビスは、2度」、「コッティは、よく焼いた」という意味で「2度焼きした」と言う意味である。中世の時代、日持ちするように、2度焼きして乾燥させたのでは、ないかと思う。
ビスコッティは、カントゥチーニ (cantuccini)、カントッチ (cantucci) ともいう名前でも呼ばれている。語源は、噛んだときに「カリッ」と音がするため、小さな歌という意味の cantocci が cantucci と変化したそうな。
とにかく硬い。イタリアでは、カプチーノやホットワインに浸し柔らかくして食べることが多いようだ。私は、ガリガリと硬いビスコッティを食べるのが大好き。
最近は、色々な味のビスコッティが作られているが、30年前はアーモンドだけが入ったシンプルなものだけだったような。シエナのビスコッティを売る有名な100年以上の歴史を持つ老舗のお菓子屋さんのNanniniは、元F1レーサーのアレッサンドロ・ナンニーニやロック歌手のジャンナ・ナンニー二を輩出したことでも知られている。
私の作るビスコっては、オリジナルでチョコチップとアーモンドとヘーゼルナッツを入れて焼く。チョコチップとアーモンドとヘーゼルナッツの三つの味のハーモニーがなんとも美味しい。このレシピは、次の投稿で。つづく・・・