長いこと欲しかったダイニングチェアー5年前にやっと我が家にやって来た。
北欧ビンテージ家具、傷はたくさんあるけど、それも味になってる。
子供が独立するまで我が家の台所事情は、大変だった。家具にこだわる事なんてとんでもないことだった。いつか子育て終わって経済的に少しだけ余裕が出来たら、自分の居心地の良い好きな家具に囲まれ過ごしたいな~とずっと思っていた。
若いころ買ったダイニングチェアーの張り替えは、自分で3回もした。もう限界かな?人生最後のダイニングチェアー、老人ホームにももって行くつもりで・・・むかしインテリア雑誌でみた憧れの椅子を。
欲しかった家具の一つは、北欧フィンランドを代表するデザイナー、イルマリ・タピオヴァーラ(Ilmari Tapiovaara)のデザインによるファネットチェアである。
このファネットチェアは、1950年代から1970年までスウェーデンとフィンランドで製造された。この椅子は、スウェーデンのデザイナー Lennart KarlstropがEdsbyverken家具工房において、「軽くて丈夫で量産できる背もたれつきの椅子を作る」という1949年の発想から試行錯誤して、フィンランドのイルマリ・タピオヴァーラに協力を依頼してできたものだ。
実際にこの椅子を持ち上げた時、本当に軽くてびっくりした。歳を取って一番有難い事は、軽くて持ち上げるのが容易であることだ。ダイニングチェアーは、座ったり立ったりする時、掃除をする時、軽いと動かすのに助かる。背もたれに6本のスポークがあり、それぞれ角度が違い、腰まわりのスペースが広い設計になっている。座り心地といいデザインといい申し分いチェアーだ。
ただ座面が木製のため、少々冷たくクッションが欲しかった。既製品でぴったりの形のクッションがなく仕方なく、マリメッコ の黒白のウニッコの生地で作った。ま~こんな感じでいいかな。