以前、友人からのプレゼントされたのiittala(イッタラ)のフラワーベース。 今日は、オレンジのバラをいけてみた。
このiittala(イッタラ)のフラワーベースは、アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)が1936 年にデザインした花瓶である。1937年のパリ博覧会にも出品され世界的に有名になったガラスの花器だ。
アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)は、フィンランドが生んだ20世紀を代表する世界的な建築家・都市計画家・デザイナーである。それ以外にも、家具・ガラス食器など日用品の工業デザインも多く手掛けた人物なのだ。
工業デザインとは、工業製品の設計や造形を担うデザインであるため、その製品の使い勝手が良いこと、購入しやすい価格であること。そしてデザイン的にも優れていなければならない。
アルヴァ・アアルトコレクションのフラワーベースは、そういう意味でもすばらしい。このフラワーベースのデザインのモチーフは、フィンランドの湖の形、白樺の切り株の断面の形など諸説あるらしい。どこをとっても同じカーブのない流線形で、置く位置を変えると表情が変わる。少し厚いガラスと入れた水、その中を通る光の屈折で観る者を飽きさせない。その形ゆえ、花も生けやすく、花の表情も出やすい。これらのデザインが70年以上も人々に愛された理由なのだと思う。
お花を生けるだけでは、もったいない。私は、iittalaのフラワーベースをステイックサラダの器にも使う。セロリ・きゅうり・人参・赤だいこんを細長く1センチ角にカットし、水を入れたフラワーベースにさしていく。とてもお洒落にダイニングテーブルを飾ってくれる。その他使い方としては、アイス・ペールや水草を入れて水槽使いなど、長い暮らしの時間の中で使い方も楽しく遊べる、
今回いけたお花は、お花屋さんの片隅で売られていた少し開き気味の見切り品のバラ。そんなバラも寒い間は、iittala(イッタラ)のフラワーベースで一週間、綺麗に咲いて私の目を楽しませてくれる。