アイリッシュ・クロッシェレース No.1

娘達のウエディングドレスのトップに編んだアイリッシュ・クロシェレース。

25年前図書館の本で見かけてから、憧れのレースだった。

 


本に載っていたウエディングドレスがとても素敵で、まだ小さかった娘達が嫁ぐ時、こんなウエディングドレスを着てもらえたらな~と思った。それから時が経ち、娘が適齢期になり、いつか着てくれるだろうとウエディングドレスの準備を私は始めた。一年半アイリッシュ・クロッシェレースを習いに教室に通い、先生に教えてもらいながら、ウエディングドレスのトップを編み上げた。

 

アイリシュ・クロシェレースは、1800年はじめにフランス人修道女によってアイルランドに紹介された。もともとはアイルランドの厳しい気候からくる飢饉を乗り越える生活の手段として修道院がその制作を奨励した。1846年にアイルランドを襲った飢饉(ジャガイモ飢饉)のときこのレースを輸出し、外貨を稼いだ。これ以後アイリッシュクロッシェレースが他国でも認知されるようになったそうだ。

 

「クロッシェ」とはフランス語で「かぎ針」「かぎ針編み」の意味である。 アイリッシュ・クロッシェレースは、かぎ針で芯糸(バディングコード)に糸を巻き付け編んでいったり、花弁を重ねたりして、シャムロック、ブドウ、バラなどの草花のモチーフを立体的に作る手法のレースである。モチーフが編みあがったら、台布に配置し周りを波型のレースで縁取ったものである。

 

半年間、とにかく色々なモチーフを沢山編んだ。きちっと編むためには、結構腕や手に力が入る。途中腱鞘炎にもなり、湿布をしたりサポーターをつけて編み進めた。この画像は、上のバラのモチーフの裏である。

 

アイリッシュ・クロッシェレースについては、私は初心者であった。先生に上級者が作るウエディングドレスを作りたいと言ったら、無理だとはおっしゃらず、「作ってみましょう」と言って下さった事、とても感謝している。アイリッシュ・クロッシェレースの立体的に編むものは、編み図の見方も難しく、先生の指導がなければ出来上がらなかった。

No.2に続く。

糸 レース糸 オリムパス 金票   50g 900円 10玉ぐらい(5年前に作ってはっきりした記憶がない。ごめんなさい。) Clover レース針 650円